アナログチップ需要増加に伴うチップ企業の買収
パンデミックのさなかにアナログチップの需要が増加するなか、先週AnalogがMaximを買収しました。アナログチップとその他の半導体は、人工呼吸器や各種の在宅勤務用機器に使われています。
『両社はともに電源管理用アナログチップを提供していますが、製品は互いに補完的です。Maximは自動車用チップとデータセンター用チップに強く、Analogは産業、医療、通信の各分野に強みがあります。両社は発表資料で、その組み合わせを『極めて補完的』と表現しました。また電源管理については、Maximの用途重視の製品群が、幅広い市場向けのAnalog製品群を補完すると付け加えました』と Fierce Electronicsは報じています。
次のように Wikipediaは説明しています。『リニア集積回路、すなわち アナログチップ とは、1枚の半導体材料上に形成された小型電子アナログ回路の集合体です』。
Goldman Sachsの金融アナリストによると、この買収はアナログチップ業界が『非常に活況』であることを反映しています。スマートフォン、ノートパソコン、ネットワーク機器にはアナログチップが使われており、人々が在宅勤務をするようになったことで需要が増えています。アナログチップは医療機器にも使われており、現在のパンデミックに対する治療と研究のニーズを満たすため、医療機器の需要も増えています。
Microchip Technology でも、これらの部品に対する顧客需要の増加が見られます。Microchipは6月初旬、アジアの生産工場が再開し、USメーカーが操業を再開し始めたことで、売上高と受注が増加したと報告しました。
『Microchipは、非常に多い受注残と顧客側で続く生産中断、さらに受注残の一部が過剰発注による可能性を比較検討するという課題に直面していました。これまでのところ、延期とキャンセルは懸念されたより少なく、その結果、ガイダンスを上回りました』と、Raymond Jamesのアナリスト クリス・カソはBarron’sに語りました。
最近変更された 香港への優遇措置 がチップ産業に及ぼす影響は、まだ測定されていません。アナログチップは、デジタル世界への出入りの隔たりを埋める変換器として使われ、波形をデジタルデータへ変換した後、見たり聞いたりできるようにデータを波形へ再構成します。
デジタルチップ、とりわけ メモリチップは最近価格が下落しています。これまでのところ、アナログチップ市場ではそうなっていません。
先月、 Microchip株は12%上昇しました。ほかのチップ株では、 Maxim Integrated Products (MXIM)が3.5%上昇し、 Analog Devices (ADI)が3.9%上昇し、 Texas Instruments が3.8%上昇し、 Broadcom (AVGO)が3.5%上昇し、 Xilinx (XLNX)が2.2%上昇しました。
2017年以来、アナログチップは最も成長の速いチップ分野の一つと見なされてきたと EE Timesは報じています。