新しいEVバッテリー技術が走行距離を延長
バークレー研究所(Berkeley Lab)の 新しいバッテリー技術は、電気自動車用のリチウム電池を使用し、電動垂直離着陸機にも電力を供給することで、充電間の走行距離を延ばし、追加の出力を提供することができる。
「電気自動車(EV)業界は、一度の充電で数百マイルを走行できる充電式バッテリーを長年求めてきた。そのため研究者たちは、現在EVバッテリーで使用されている黒鉛アノードに代わる、リチウム金属アノードを模索してきた。米エネルギー省ローレンス・バークレー国立研究所(Berkeley Lab)およびカーネギーメロン大学の研究者らは、 報告した 画期的となり得る解決策――ポリマーとセラミックからなる新しいクラスの柔らかい固体電解質で、電池故障の原因となるリチウム金属アノードのデンドライト形成を抑制する、というものである。」 と、Electronic Products誌編集長のジーナ・ルース氏は述べている。
この新しいクラスの電解質の使用は、電気自動車の航続距離の限界を大きく変える可能性がある。 EVに求められる新たな安全対策とともに、この新技術は一部の要件に対する解決策を提供できるかもしれない。
これまで数十年間、セラミックのような固体電解質はデンドライトを防ぐ最良の方法ではないと考えられてきた。バークレー研究所の研究者たちは、 「この問題に対して柔らかい固体電解質のアプローチを採用した。設計の鍵となるのは、本質的な微孔性を持つ柔らかいポリマー、すなわちPIMの使用である」と研究者は述べている。
研究により、これらの新しい柔軟な固体電池は、「電解質をアノードと電池セパレータの間の積層材としたリチウム箔のロールに加工できる。リチウム電極サブアセンブリ、すなわちLESAと呼ばれるこれらは、従来の黒鉛アノードの代替品としてそのまま使用でき、電池メーカーは既存の組み立てラインを利用できる」ことが分かった。
この新しい電解質は、電池メーカーがより安全で、サイクル寿命が長く、エネルギー密度の高いリチウム金属電池を製造するために使用できる。
環境規制を満たす需要が高まり、電気自動車の人気が高まる中、充電間でより長い距離を提供できる新しいバッテリーの開発が進められている。Pocket Lintでは、 こちらでバッテリー開発の詳細な概要を紹介している。アルミニウム空気電池は1回の充電で1,100マイルを達成しており、代替技術も絶えず開発されている。